すぐわかる オブジェクト指向 Perl
昨日、すP OO版を本屋で見付けました。
- 作者: 深沢千尋
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2008/06/20
- メディア: 大型本
- 購入: 5人 クリック: 93回
- この商品を含むブログ (28件) を見る
元祖すPは、かなり思い入れのある本です。(「すP」とは、「すぐわかるPerl」です)
普段意識的に控えている昔話を書いてみようかと思いました。
大学を卒業して、入社したのは工作機械を作っている町工場でした。主に石材を研磨する機械を作っている会社です。*1 そこで、最初の2年くらいは、電気屋(工場内では、そう呼ばれていた)をやっていました。電気屋は、機械屋が組み立てた機械に、制御盤を取り付け、センサーを取り付け、モータなどとの電気配線をして試運転して納品するというようなことをしていました。機械屋が遅れれば、電気屋にしわ寄せが来るという意味では、今の立場と似たようなもんかも(汗
ここで、電気回路図の読み方を覚えて、次の一年では、ラダーシーケンスというプログラミング言語を触らせてもらえるようになりました。*2
サーボモータやタッチパネルの表示の制御をしていました。単純だけど、今だと気が遠くなるようなアセンブリに近いようなものだと思います。D0000~D4000とかレジスタがあって、そのレジスタの値をアドレスで指定しながら計算とかをしながら、サーボモータを制御するものだった気がします。まともにサブルーチンも無くてgotoに相当する命令で制御していた気がします。
その経験からプログラミングが楽しいものだと気がついて、レンタルサーバで動かせる(cgi)プログラミング言語perlを始めました。この時買った本が、「すぐわかるPerl」でした。最初は、基礎が無い状態なので(今でも怪しいw)、「すP」を何度も何度も読み直していたのは楽しい思い出です。
「すP」の特徴は、なんと言っても著者の深沢千尋さんの人柄が滲み出るような、ほのぼのとした語り口じゃないでしょうか?この本のおかげで、perl4に嵌り(perl5は出ていましたけど、あれはperl4ですよね?)、現在の仕事への転職を決意したのでした。
perl5のOOPの部分はその後勉強して解っているつもりですが、「すP OO版」をパラパラめくってみたところ、深沢節が効いてるようでしたので、そのままレジへ運んでしまいました。
すPこそ我が原点なのでした。
P.S.
実は、転職する時に、深沢千尋さんに「すPを参考に掲示板を改造しながら使ってます」という感謝のメールを出したことがあります。しかも、返事まで頂いて感激しました! ありがとうございます。